3月9日(日)、当館の自然・歴史展示室で学芸員による展示解説を実施しました。この展示解説は、ボーノ相模大野(南区相模大野)内に拠点を置くユニコムプラザさがみはらからの依頼によるもので、当館学芸員が講師を務めた「さがみはら地域づくり大学」修了生の皆さんが「さがみはら地域探検隊」と称して参加されました。
昨年7月に実施した「さがみはら地域づくり大学」の講義の様子は、このブログでも紹介しています。
今回は“相模原を学び、世界に誇る相模原の先端宇宙産業「JAXA」を体験!”をテーマに、当館とお向かいにあるJAXA相模原キャンパスを探検場所として選んだそうです。
この日はJAXA宇宙科学探査交流棟の見学を終え、当館特別展示室で行っているJAXA連携ミニ展示とミニプラネタリウムを観覧後、展示解説をスタートしました。

展示室へ向かう前に、エントランスのはやぶさ2模型の前で導入のお話。
地域の総合博物館である当館の自然・歴史展示室は、1つの展示室の中に地質、考古、歴史、民俗、生物の5分野が同居しています。(※天文分野は別室ですが、工事の都合により本年7月中旬まで休室しています。)
時間の都合上、各分野の特徴をポイントで解説することになりましたが、どのコーナーも皆さん熱心に見学されていました。また、時折「さがみはら地域づくり大学」の講義内容を思い出しながら解説を聴いていただいている様子も。さすが、地域への関心が高い「さがみはら地域探検隊」のメンバーです。

市域の仏教遺産について解説しています。

相模原を語るうえで欠かせない養蚕のコーナー

ここでは、段丘崖の自然についてお話ししました。

ラストは、参加した皆さんゆかりの相模大野のまちの変遷の模型です。
約40分の解説後、参加いただいた方には参加証をプレゼントして終了となりました。

この日の日付を入れて参加証をプレゼントしました!
普段の出前講座でもできるだけ博物館資料の紹介を交えるようにしていますが、やはり館外で実施するとなると実物資料を持ち出すことは難しく、写真による説明に留まる場合がほとんどです。
しかし、今回は展示室で実物を目の前に解説したため、より理解を深めていただけたように思います。実際に来館して展示見学する醍醐味ですね。
この探検を機に、参加者の皆さんにとって新たな発見があれば幸いです。
(歴史担当学芸員)