先日、相模川の河川敷のノイバラにスズメがとまって嘴(くちばし)で何かをつついているのを見かけました。

ノイバラの枝にとまるスズメ
はじめ、新芽でも食べているのかなと考えたのですが、よく見てみると、茎の方をつついています。写真を拡大してみると・・

スズメが見つめる先には、アブラムシがたくさんついています
どうやら、茎についているアブラムシを食べているようでした。
こんな小さな虫を食べるなんて効率悪いなあと思いつつふと考えました。スズメの頭とアブラムシの大きさを比べると、非常にざっくりと言えば、私たちが豆菓子を食べるようなものかもしれません。
そのうち満足したのか、スズメはオニグルミの枝の先端に留まって羽を膨らませていました。

オニグルミの枝先にとまるスズメ
冬の間、地面に落ちた植物の種子などを中心に食べていたスズメが、春先になって動物質の食料を得られるとなれば、小さなアブラムシもまんざら悪くない栄養源なのかもしれません。
(生物担当学芸員)