現在、当館のエントランスにて津久井城跡の市民協働調査の成果を展示しています。
展示の期間は6月1日(日)までです。
津久井城跡は小田原北条氏に与した内藤氏のお城跡です。現在では相模原市緑区にある県立津久井湖城山公園の根小屋地区の区域になっています。
この津久井城跡がどのような山城なのかを明らかにするために、相模原市教育委員会文化財保護課、当館、(公財)神奈川県公園協会とそれぞれに所属する市民ボランティアにより、市民協働調査の一環として、毎年発掘調査を行っています。
今回のミニ展示は、津久井城跡城坂曲輪(しろさかくるわ)群の7号曲輪の2024年発掘調査成果を展示しています。
過去のブログでも7号曲輪の調査の様子を紹介しています。
→https://www.sagami-portal.com/city/scmblog/archives/36701 (2024年の調査の様子)
いつもの展示では学芸員がパネルを作成し展示を設営しますが、今回の展示は違います。市民ボランティアが文章や図面・写真をパネルに貼り付けた後に、余白を切り、展示ボードに打ち付けました。
実際に掲示するパネルの文章やデザインは考古担当学芸員が作成しました。
手作業で打ち付けるので、パネルの間隔や高さがちょうど良いか、それぞれ意見を出し合いながら作業を進めます。いつも何気なく見ている展示でも、細かい部分まで調整されていることを実感されていました。慣れない作業に苦戦しつつも、なんとか設営できました。

考古担当学芸員が出土した土器を展示して、完成
今回の展示は市民の手により発掘調査の成果を広くお知らせする取り組みです。
山城の調査成果を知る貴重な機会ですので、お近くにお越しの際はぜひご覧ください。
(考古担当学芸員)