先月3月15日に実施した生きものミニサロンの際にはまだそれほど目立つ状態ではなかった、ミズキの樹液のスライム・フラックスが、盛大に増殖してきました。

駐車場に出現したオレンジ色の物体
これは、博物館駐車場のミズキを昨年伐採した切り株に、今年も春先になって樹液が表面に出続けました。ミズキはもともと枝の切り口などからも樹液が多く出る性質を持ち、それがミズキ(水木)の名の由来となっています。そこに、フサリウム菌などが増殖してコロニーを形成し、樹液酵母と呼ばれる状態になります。それが安定してくると、このようにオレンジ色の蛍光色となります。

触るとブヨブヨしています
さらにこの形状から、この状態になったものをスライム・フラックスと呼びます。

昭和のガチャで一世を風靡した、「スライム」そっくりです
自然界にはなかなか他に無い色合いなので、ちょっとグロテスクな感じです。でも、れっきとした野生の生きものです。この季節にしか見られないものなので、ご来館の際にはぜひご覧ください。博物館駐車場の、舗装側と未舗装側の境界の切り株に特に大きなものが見られます。
ちょっと異様な雰囲気の写真ばかりなので、同じミズキの、文字通り瑞々しい写真も・・崩芽したミズキの新芽です。バックは博物館の天体観測室です。

天体観測室をバックにしたミズキの新芽
春はめまぐるしくいろいろなトピックがあり、他にもたくさんあるのですが、それはまたこの次の投稿でご紹介します。
(生物担当学芸員)