4月12日に博物館にて、縄文土器の3Dスキャンイベントを行いました。
これは「さがみはらデジタルアーカイブ」の二次公開イベントであり、当館所蔵の縄文土器を活用し、参加者の方に土器の3Dモデルを作成してもらうものです。

講師の野口淳先生(公立小松大学)
初めに講師の野口先生(公立小松大学)からどのようにスキャンするのか、簡単な説明です。
使用した機器はスマートフォンで、3Dスキャンアプリがインストールされています。

スキャン中!
スキャン時間はわずか3分程度。完成したものはスマートフォン上ですが、
拡大・回転が自由にできます。
そして、スキャンした3Dモデルと実際の土器を比較する方が大半で、詳しく土器の細部を観察されていました。

次はどの土器にしようかな・・・
最後にまとめとして作成した3Dモデルについて、お一人ずつコメントをいただきました。展示ケース越しでは土器の後ろ半分が見えなくなりますが、3Dスキャンはそうではありません。
博物館資料をしっかりと見てほしい気持ちは、学芸員なら誰でも持ちます。
今回の取り組みは、土器の特徴をより具体的に把握する上で大変効果的であると感じました。当日作成した3Dモデルのいくつかはさがみはらデジタルアーカイブにて公開予定です。
冒頭でも触れたように、さがみはらデジタルアーカイブは現在公開中で、今年度も博物館資料の追加を継続していきます。
世界に向けて相模原市の歴史・文化を発信できる重要な取り組みですので、皆様もぜひご覧ください。
さがみはらデジタルアーカイブ(webページへ飛びます。)
(考古担当学芸員)