カワラゴミムシ

市内の河川敷で、カワラゴミムシという昆虫を観察しました。
カワラゴミムシは環境の良い河川の砂地にのみ住む虫で、生息地はあまり多くはないといわれています。良好な河川環境がまだ残る相模原市は、この虫の県内における重要な生息域のひとつです。

カワラゴミムシ

とても素早く動くことができる虫で、砂の上を驚くようなスピードで走り回るため、撮影にはとても苦労しました。
おまけに、少し落ち着いたかと思えば、すぐに隠れようと砂の中に潜ってしまいます。

カワラゴミムシを正面から

正面から見ると、かなり大きな眼をしているのが分かります。
茶色の大あごもよく目立ち、面白い顔です。

まん丸の体に、黄色と緑の模様が美しいです。
鮮やかなはずの模様は、砂の上では、砂粒の色に紛れて見事な保護色となります。
最初の写真とぜひ見比べてください。
(動物担当学芸員)

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 タグ: , , , パーマリンク