4月24日、市域自生株の系統保存のため、博物館で栽培しているカザグルマ(キンポウゲ科)が開花しました。先日、シロバナハンショウヅルの記事で紹介した、同じ場所です。

カザグルマ 駐車場のフェンスにからみついています
10個近いつぼみをつけていて、開花したのはまだ2輪なので、これから順次咲くでしょう。
エビネ(ラン科)も花盛りです。中庭(正面から入って右手の大きな方)の中央あたりで元気に咲いています。円形に株が咲きそろう様子は圧巻です。

円形に咲きそろったエビネ
特別展示室の出入り口の向かいからガラス越しによく見えるので、ぜひご覧ください。

まさしく“里山の女王”
そして、エビネの反対側の中庭(小さな方)には、着生ランのカヤランが咲いています。こちらは一昨年、市内緑区の林道で、強風で落ちてしまった株を相模原植物調査会の会員が見つけ、それを館内の樹木に水ゴケと共に縛り付けてあるものです。

カヤラン
花がとても小さいので、これは見つけにくいし、ガラス越しではちょっと見えないかもしれません。
どんどん花が咲き進んでいます。エビネは前庭にもちらほらとありますので、ぜひご覧ください。
(生物担当学芸員)