今日(9/7)は植物学教室「花の観察と植物画」の1日目(全2日)が行われました。植物を科学的にとらえて正確に写し取るのが植物画です。通常の絵画と異なり、個人的な表現や情緒を入れ込むことはできません。それだけにシビアな観察眼と客観的な表現力が要求されます。
講師は植物画家の豊田路子さん。毎年この教室の講師を務めてくださっています。
厳しいながらも的確な指導に、受講者のみなさんは初めてと思えないほど、しっかりと植物画を描いてくれています。魔法のように見える豊田さんの手つきを真似しようと、みなさんかぶりつきで見ています。
科学的で個人的な表現を差し挟まないと言っても、それだけではアートとして成立しません。やはり、画面構成や色づかいによるアクセントの付け方などさまざまな要素が絡み合って芸術表現となります。今日はそこまでいかなくても、しっかり鉛筆の下書きをして、午後には彩色もして、1枚の植物画を仕上げることができました。作品をお見せしたいところですが、今日はうっかり、終盤に写真を撮り忘れてしまいました。
今日は草本を描きました。午前10時から午後4時まで、みっちりと植物に向き合う貴重な時間。なかなかうまく筆が運ばないと言いながら、今日初めて会ったばかりのなのに、近い席どうしすぐに仲良くなり、和やかな雰囲気であっという間に1日目が終了しました。みなさん、気持ちの良い疲労感を味わいながら帰って行かれました。明日の課題は木本。2日目もがんばりましょう!
(生物担当学芸員 秋山)