「えー、そんなの8本に決まってるじゃん~」と言われそうですが、ふと気になって通勤途中に調べてみました。
やっぱり「それ、ケガしてるだけでしょ?」と突っ込みを入れられそうですが、はい、その通りです。
でも、今回、特に怪我をしている個体を探して撮影した訳ではなく、見つけた個体を撮っただけです。
と、いう事は、意外に怪我している個体が多のでは?という事が予想できます。
ジョロウグモの場合、1メスに対して複数オスがアプローチする事が多く、オス同士の争いがあるのと、オスメスの体格差が大きく、オスがメスに近づいた際に怪我をする事は多いだろうと、なんとなく思っていましたが、メスも結構ケガをするようです。
メスの場合、個体密度が高いところでは、隣の網に侵入してしまい、争いになることもありますが、今回はぽつり、ぽつりと分布している感じだったので、何が原因なのかはちょっとわかりません。
こんなに大けがをして平気なのかと心配になりますが、とりあえず問題なく生きているようです。
ただ、8本脚がそろっている個体は、色つやが良くて大柄な印象がありました。ひょっとしたら脚を失ったことが、獲物を捕らえる能力に影響しているかも知れません。あるいは、小柄な個体が争いで怪我を負いやすいという事なのかもしれません。それとも捕食者に狙われやすいとか…
ちょっとした思いつきで写真を撮ってみましたが、調べてみると面白そうなネタがいっぱい出てきました。本格的な調査をするかどうかは別にして、こんなふうにテーマを決めて観察してみるのも面白いものです。(学芸班 木村)