大野台中央小でカイコの授業

今日午前中は、市内南区の大野台中央小3年生に、カイコの授業をしてきました。私は授業をやっているので、残念ながら授業中の写真はありません。持って行って見せたまぶしと繭の写真でごまかします。

何を重点的にお話ししてきたかと言うと、カイコを飼うということは、「農作業」だということです。農作業とは、命に責任を持つ仕事です。食べるため、衣類を得るために、生きものたちの命をいただきます。それだけに、命に責任を持つ、つまり、愛情を持って育てることが一番大切なこと、という内容です。カイコを飼うことが農業だということを理解していただかないと、繭をとるのが目的で、その時、中のさなぎを殺さなくてはいけないことに納得してもらえません。

そして、カイコが野生では決して生きられないことや、成虫は食べる口を持たず、1週間くらいで死んでしまうことや、卵は1頭のメスから500粒くらい産まれることなどお話しして、安易に成虫にしてはいけないことも納得してもらいます。ちなみに、上の写真は授業で見せた生糸です。当館の資料ですが、先生方でも本物の生糸を初めて見た、という方が多く、その上品な風合いが印象的だったようです。

それにしても、大野台中央小の3年生のみなさんは、とてもよく集中して話をきいてくれました。すばらしい感想もいただき、しっかり挨拶もしてくれて、とても気持ちよく授業を終えることができました。

(生物担当学芸員 秋山)

 

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