地質調査日誌10/13 相模原市緑区石老山

10月13日,日曜日.晴れ.

今日は相模原市緑区にある石老山へ,ボランティアグループの相模原地質調査会のメンバーと一緒に調査に出かけました.山頂には登らず,中腹の林道沿いで石老山礫岩と呼ばれる礫岩(石ころたちが固められてできた岩石)の調査です.

日なたに出ると暑いくらいでしたが、日陰は涼しく、秋らしくなってきました。調査地の近くにあるお寺にコスモスが咲いていました.

この石老山礫岩は約600万年前にやや深い海でたまった石ころが固められてできました.

今日の目的は礫を最低,100個採集すること.ハンマーとタガネを使って,礫岩から一つ一つ取り出して採取しました.なんとか目標をクリアーすることができました.

礫岩に含まれている礫がどこから運ばれて来たのかを突き止めることにより,当時の地形の様子が分かります.600万年も昔になると,山の高さも海岸線の場所も今とは全く違っています.礫岩も当時の様子を知るための重要な手がかりです.

(地質担当学芸員 河尻)

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