今朝、関東地方近くを通過した台風26号。こうした強い風雨のあとは、博物館は臨時で施設の点検をしなくてはなりません。開館前に、出勤した職員が手分けをしてひととおり、チェックしました。幸い、特段の被害はありませんでした。見回っていると、台風が残していった風に、中庭からの木もれびが揺れていました。
といっても、風は写真で表現するのが難しいですね。ふとガラス壁面を見ると、タカオカエデの葉がぺたりと張り付いていました。紅葉しかけたところで強風にちぎり取られてしまい、なんだか葉っぱの未練を感じました。でも、きれいです。
光窓からは、青空。
なぜかこのあと、台風一過とはならず、ふたたび厚い雲がおおってきましたが、ともあれ、博物館は通常通り開館しました。
それにしても、今回の台風は「10年に1度の」という枕言葉がつけられ、ずいぶんと報道でも使われていました。しかし、こうした確率上の数字というのはなかなかくせ者です。読み方を間違えると誇大にも過小にも受け取れてしまいます。それについてはまたこんど、どこかに書きたいなと思っています。
(生物担当学芸員 秋山)