先週末、27日に終了した特別展示室の展示を撤収しました。舘野鴻絵本原画展「ぎふちょう」も、長かった会期に見合わぬあっという間の撤収作業でした。
舘野さんご本人による梱包作業なので、ほんとうにスムーズ。感慨にふける間もなく作業が進みます。器だけになった展示スペース。潔いほどになにもありません。
展示担当者にとっては「喪失感」とも表現可能な劇的な展開ですが、そんな感覚を吹き飛ばすためにいつも内輪で交わされる言葉・・。
「列品と同じくらい撤収も大変だったら展示を作る気なくなるよね、あっさり撤収できるからまた次もがんばろうって思うよね」
そう、学芸員の頭の中は、すでに次の展示のプランを描いているのです。
(生物担当学芸員 秋山)