地質調査日誌10/30 相模原市緑区名倉

10月30日,水曜日.晴れ時々曇.

昨日は相模原市緑区名倉へ海底火山噴出物の調査・資料収集へ出かけました。

一昨日降った雨のため、木や草の葉にはまだ水滴がついていて、藪をかき分けながら斜面を下りると、全身しっとりと湿気ってしまいました。

最初にいった小さなところは沢に下りても藪がひどく、また、丸い石とゴミが多く、非常に歩きにくかったです。丸い石は滑りやすかったです。

丸い石は大きく、この沢の水量では運ぶことができないものです。おそらく、周囲には、相模川本流が運んだ河原の石で形成されている地層があり、そこから崩れてきたものでしょう。

相模湖のとの合流地点。このところ雨が続いたので相模湖は水量はいつもよりかなり多かったです。

次に行った沢は、多少の段差はあるものの歩きやすく、岩石の露出も状態も良かったです。

調査しやすい沢だと思ったのも束の間、行く手には落差10mくらいの立派な滝が…。

滝を大きく迂回して、上流側へ出て、調査を続けました。

タマネギ状風化をした凝灰岩の仲間や、

安山岩を観察し、資料採集しました。

湿気ったまま、斜面を登ったり下ったりしたため、今回の調査はいつもより泥汚れがひどかったです。

(地質担当学芸員 河尻)

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