今日は市内南区の谷口台小4年生にカイコの授業をしてきました。地域学習の一環でカイコを育てることになり(4齢になったカイコを購入したそうです)、いつものようにカイコを育てることが農業であり、ペットの飼育と違うことをお話ししました。
もう一点、重要なことも。この時期に飼い始めると、カイコにとってはかなり寒いということと、クワの葉が夏を越しているため古いものが多く、厚くて水分が少ないなど状態がよくないため、カイコが病気にかかりやすいこともお話ししました。実際おそらく、少なからぬ割合でカイコが繭をつくれないまま死んでしまいます。
届いたばかりのカイコを目の前にしてとても盛り上がっている生徒さんたちですが、これから厳しい現実を見ることになるかもしれません。でも、こうした学習をとおして、生きものを扱う難しさや、成功したときの喜びなども味わってもらえればいいなと思います。
(生物担当学芸員 秋山)