博物館では今、「市民学芸員」が企画・展示・運営する「学習資料展」が開催中ですが、9〜10月には「水曜会」が、5〜6月には「福の会」が展示を行っていました。こういった会は普段、どんな活動をしているのでしょう。
今日は「福の会」の活動日だったのですが、この写真、何をしているところかわかりますか?虫干し?何かの品定め?
実はこれ、資料を洗っているところです。かつて市内の新屋敷という地域で冠婚葬祭に使われていた道具で、「福の会」結成のきっかけとなった福田家御当主の呼びかけで、博物館でお預かりする事になったものだそうです。
長年しまわれ、ほこりをかぶっていた品々は、こうしてきれいに洗浄、整理され、博物館資料として登録されていきます。 そこまでして初めて、資料としての価値を持ち、展示などで紹介する意味がでてくるわけです。
さまざまな展示は、こういった地道な作業に支えられています。これは人文系、自然系、いずれにも通じる事で、それぞれの分野にボランティアの皆さんがいて、日々こつこつと資料の蓄積が行われているのです。全く頭が下がります。
洗浄の後は乾燥です。快晴の空の下、作業は順調にはかどったようです。
ところで、普段このブログを読んでいただいている方の中には、相模原市立博物館は自然系に偏った館と思われている方もいらっしゃるようです(先日、そのようなご質問をいただきました)。そんな事はありません。もしご興味がおありの方は館ホームページの「博物館の窓」をご覧ください。特に民俗分野は「目指せ、連載100号!」の勢いで頑張っていますので、ご一読ください。(学芸班 木村)
博物館の窓:http://www.remus.dti.ne.jp/~sagami/90-00mado.htm