公開講演会「宇宙にいのちを探す」

本日、日本アストロバイオロジー・ネットワーク主催、相模原市教育委員会共催で博物館を会場にして公開講演会「宇宙にいのちを探す」を開催しました。
宇宙における生命の起源、進化、分布及び未来を探求する学問「アストロバイオロジー(宇宙生物学)」という新しい研究分野ですが、一番乗りは、千葉県から片道2時間をかけて8時30分に博物館に到着された女性でした。受付開始の13時の時点で60人ほどが並ばれ、第一部は179人、第二部は107人の方々にご参加いただきました。一般の方々の興味関心が高いと改めて実感しました。

■第一部は『リレー講演会』
各分野の最先端で活躍中の気鋭の研究者の方々が、各20分間のリレー形式でお話しをつなぎました。

「謎の深海生物にさぐる宇宙生命の可能性」
  長沼 毅(広島大学大学院生物圏科学研究科)
「宇宙生物学とクマムシと私」
  堀川大樹(パリ第5大学・フランス国立医学研究機構)
「火星での生命探査計画」
  山岸明彦(東京薬科大学生命科学部、JAXA宇宙科学研究所・学際科学研究系客員)
「太陽系外惑星と宇宙における生命」
  田村元秀(東京大学大学院理学研究科)
「正しい宇宙人の探し方 ~SETIの話~」
  鳴沢真也(兵庫県立大学 西はりま天文台)

タイトルだけでも、何だかワクワクとしてきませんか?

講演に続き、JAXA宇宙科学研究所の矢野創さんがコーディネーターとなって、パネルディスカッション「深海から深宇宙まで~生命の兆候を見出すには~」を行いました。5名の講演者にJAMSTECの高井研さんが加わって、おもしろ楽しいお話しを聞くことができました。

■第二部は、全天周映画「ETERNAL RETURN -いのちを継ぐもの-」特別上映でした。
この映画の監修者のひとり、高井研さんによる解説付きで、観覧後も、たくさんの方々から質問が寄せられていました。

第一部のリレー講演会の様子はJAXA相模原チャンネルによりインターネット配信しました。すでに、視聴できるようにアーカイブ化されていますので、本日、参加できなかった方、聞き漏らした方、ぜひご覧ください。

(天文担当 有本)

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