先日調査に行った小倉山で、登山道沿いに真っ赤な宝石がぶら下がっていました。
サネカズラの果実です。
別名ビナンカズラ。マツブサ科の、どこにでもある木性つる植物ですが、この時期の赤い実はやっぱり目立つし、透明感があってきれいです。
大人向けの自然観察会ならこんなうたをご紹介すればうけるかもしれません。
名にし負はば逢坂山のさねかづら人に知られでくるよしもがな(百人一首 藤原定方)
でも私はこの分野はからきし弱くて足が出るし、なにより似合わないのでやりません。
それにしても、登山道の脇で目に付く場所です。よく鳥にも獣たちにも食べられずに残っていたものです。じつはあまり美味しくなかったりして・・。
(生物担当学芸員 秋山)