野みちをゆけば

今日は休館日でしたが、お隣の町田市からのお仕事で、市内の緑地をいろいろと見て回りました。ふだんよく行く場所もありましたが、町田市民にもほとんど知られていないような北部のいくつかの谷戸へ行くことができました。

その一つのある谷戸には、言葉に表現できないような郷愁を感じさせる「野みち」がありました。

野みちって今、ご近所にありますか?公園の整備された遊歩道とは違います。登山道ともまた違います。「お手々つないで、野みちをゆけば・・。」の野みちです。漠然としていますが、うまく言葉で定義できません。定義したとたんに野みちのイメージが崩れてしまうような気もします。

さて、その野みちをゆくと・・。冬は一日中日陰で気温が低いのでしょう。小さな流れがあり、そこから頭を出した石に、霜が積み上がっていました。

多摩丘陵は地形が複雑で、今もこうした小さな谷戸が縦横に入り組んでいます。耕作放棄地も多いので、今後どう変わっていくかわかりません。でも、初めて来たのにこんなに懐かしい場所・・。すばらしいと思いました。また春になったら訪れてみようと思います。

(生物担当学芸員 秋山)

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