小倉山の巨木

今日は前の晩にうっすら積もった雪の小倉山で調査です。朝はさすがに寒く、白い息を吐きながら登山道を登ります。

この地域では珍しい、特徴的な照葉樹林の植生調査を行ったのですが、周辺の植生に比べて、ほとんど人の手が入っていない成熟した樹林であることが、いろいろなことからわかります。たとえば、こうしたきょ巨大なつる植物が大木に壮大なからみつき方をしていることもその一つ。

モミの木にからみついたフジです。根もとは15センチ以上の直径がありました。

そして圧巻は、ヤマザクラと思われるサクラの巨木。直径は80センチ以上!こんな巨木が尾根沿いに何本もあります。

ほかにもスダジイやカゴノキ、ウラジロガシなどの大木があります。巨木調査ではないのですが、この特徴的な常緑広葉樹林の実態を把握するため、これから本格的な春を迎えるまでに、何回かに分けて調査していきたいと思っています。

(生物担当学芸員 秋山)

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