3月2日、日曜日。雨。
神奈川地学会の地層観察会に参加しました.雨の中,逗子駅〜逗子海岸付近〜葉山御用邸あたりまで歩きました.観察したのは約450万年前の逗子層と約1800〜1700万年前の葉山層群を観察しました.
海岸付近の人が集まりそうなところには津波避難情報の看板が設置されています.
逗子海岸の西,浪子不動(高養寺)にある逗子層の地層です.ここは徳富蘆花の小説「不如帰」の舞台となった場所です.
逗子海岸の南では,葉山層群の上に逗子層が不整合で重なっているのが観察できます.ここは鐙摺(あぶずり)の不整合と呼ばれており,神奈川県の天然記念物に指定されています.左の看板の上あたりから,右下のハンマーの上あたりを結ぶ線が不整合面になります.
葉山マリーナの南では,葉山層群中のスランプ褶曲が観察できました.海底地滑り等で地層が乱されてできます.
葉山町の森戸神社付近の海岸でも葉山層群が良く観察できます.この辺りを観察する頃には雨と風がかなり強くなって来ました.
あいにくの雨で,十分に観察ができなかったので,再度,天気のいい日に訪れてみたいと思います.
(地質担当学芸員 河尻)