3月19日、水曜日。曇り。
三ッ峠山の麓〜中腹へ礫岩の調査に出かけました.この礫岩は石老山をつくっている礫岩と同じようなものと考えられています。
柄杓流川上流にかかる神鈴の滝です.約400mにわたって小さな滝が連続して何段も続きます.この地層は砂岩と泥岩が交互に重なってできたものです.ところどころ礫岩が挟まれています.滝にそって遊歩道が整備されています.
一番上に立派な滝があると思ったら,自然の滝ではなく堰堤でした.この堰堤は自然の岩石に似せて造られていました.
堰堤のすぐ下流では礫岩よく観察できます.礫が規則的に並ぶインブリケーションが見られます.写真の右から左(東から西)に向かって礫が運ばれたことがわかります.
10時頃は日も射しており,暖かかったのですが,次第に雲が厚くなり,気温もどんどん下がってきました.春の日差しが恋しい一日でした.
(地質担当学芸員 河尻)