面接

今日はさがぽんがつぶやいているとおり、スーツ姿で緊張した面持ちの学生さんが博物館にちらほらと来ていました。

毎年夏から秋にかけて実施される博物館実習の面接に来た学生さんたちです。

博物館実習は、大学のカリキュラムの一つとして開設されている学芸員課程の中の必修科目です。当館では、各専門分野ごとに3名ずつ受け入れるのですが、どうしても全体で定員をオーバーしてしまったり、分野間の偏りが出てしまうため、選考や分野替えをするために、学生さんたちに実際に博物館まで足を運んでいただき、こうして面接をします。

就職試験でもありませんので緊張する必要もないのですが、そうは言っても・・見ず知らずの学芸員を前に、緊張するなと言う方が無理ですね。でも、私たちは緊張しているかどうかなんて関係なくて、多少言葉に詰まっても、うまくしゃべれなくても、こちらの質問にどれだけ的確に答えてくれるかを重視します。流ちょうにしゃべっていても、用意してきた言葉だけでこちらの質問にかみ合わない内容だと、がっかりしてしまうのです。きっとそれは、就職の面接でも同じことが言えるはずです。

百戦錬磨の落ち着きと隙の無いカンペキな準備で望んで来られる学生さんよりも、緊張しながらも一所懸命こちらの問いかけを理解して答えようとしてくれる人の方が、印象は良いのです。

(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 パーマリンク