ちょっと違うな、という言い回しですが、それはいいとして・・。
博物館駐車場にハリエンジュ(別名ニセアカシア)の大木があります。ついこの間まで葉っぱも展開していなくて、トゲばかりが目立っていたのに、今朝見たらもう満開でした。
外来植物ですが、成長が早いことから砂防工事で土留めに使われていたことがあり、またたく間に川沿いを中心に広がりました。花は大柄で、マメ科特有の怪しげな形をしています。
養蜂業者がこの花を追って南から北へと渡り歩くほど、蜂蜜の原料としてもメジャーとなりました。じつはこの花自体もたくさん蜜を出すので甘いのです。中部地方などではつぼみの状態で取って天ぷらにします。私はその甘さがちょっとニガテであまり好きではありませんが・・。そういえば、先日取り上げたジャスミンに通じるニオイも少しあります。もう、季節は初夏を迎えようとしています。
(生物担当学芸員 秋山)