雷雲(その2)今日は目的達成

昨日は雷とにわか雨であえなく退散してきましたが、今日は朝から緑区の道志川へ。午前中の晴天を利用してばっちり調査してきました。
相模原植物調査会のみなさんと、道志渓谷。

何を調査したかというと・・渓岸の岩に何か朱色のものが

この花です!

え?あの、植込みとか庭のどこにでもある、サツキ??
そうなんです。じつは、サツキの本来の自生地は、渓谷なのです。しかも、市内の自生地(今日の調査地ではありませんが)は、サツキの分布東限!つまり、相模原より東には、サツキの自生地は無いということなのです。渓岸の岩場という過酷な立地条件に生育することから、道路の植込みのような、乾燥や強い日照にも耐える性質を利用して、植えられているというわけです。
渓谷では、こんなカエルも顔を出しました。

渓流と言えばカジカガエルですが、これは、ツチガエル。田んぼのカエルと思われがちですが、渓流でもふつうに見られます。
そして、岩場の葉の間をするすると動いてコンニチハ!

若いヤマカガシでした。この運の悪いヘビ君は、このあと、ヘビ好きの悪いおじさんにつかまれて、あれやこれやと写真を撮られてから、やっと放たれました。
お弁当を食べて渓谷から国道へ上がったところで、ぽつりぽつり。もう一カ所の調査地へ着いた頃から遠雷が聞こえてきました。そそくさと写真を撮ったり標本を採ったりしているうちに本降りに。帰りはどしゃぶりの中、博物館へ戻りましたが、目的を達成して満足の調査日でした。
(生物担当学芸員 秋山)

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