3月になり、地上から肉眼で見える地球の兄弟星(惑星)が見やすい時間にのぼるようになりました。日没直後の西の空高く、ひときわ目をひく明るさで光り輝く“宵の明星”金星、その南よりの少し高いところには木星が見えます。
3月5日に東方最大離角となった水星は夕方の西の空で見ごろとなり、日没30分後くらいから、低い空に見えはじめます。
..と言いつつ、春先の霞がかったすっきりとしない空に見つけ出すのは結構厳しい状況ですが、ようやく晴れた夕空に水星を見つけました。
2012/3/6 18:23 西の空
水星部分を拡大
また、東の空には火星と月が並んで輝いていましたので、観測テラスから天体観測室をライトアップして撮影しました。(これって光害ですね、、、失礼しました。)
2012/3/6 18:30 東の空
この後、曇ってきてしまったため、21時ごろにのぼってくる土星は撮影できませんでした。
(さてさて、、話しが戻り)
金星と木星ですが、日を追うごとに近づき(お互いにひかれあっているかのごとく)3月14日に最接近します。その前後数日間の2惑星の位置関係の観察は、まさに“惑う星”を実感できる絶好のチャンスになります。
しかし、3月14日が最接近だなんて…
また、3月26日には三日月をはさむように木星、金星が一直線に並び、金星の近くには、おうし座のプレアデス星団(M45:すばる)もあるため、一層にぎやかになります。
一晩で肉眼で見える5つの惑星を見られるこの時期に、ワクワクとしながらぜひ見つけてみてください。きっと癒されると思います。
(天文担当 有本)
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プロフィール
神奈川県相模原市中央区にある市立博物館です。1995年に開館して以来、相模原の歴史や自然を扱う総合博物館として市民に親しまれ、2019年には入館者数が300万人を超えました。また、2010年7月には、小惑星探査機「はやぶさ」の、2021年3月には後継機「はやぶさ2」の再突入カプセルの世界初公開を行うなど、お向かいにあるJAXA相模原キャンパスとの連携も深めています。
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