初めての野外調査!

昨日、博物館に配属されて初めて、野外調査に出ました。もちろん、クモの調査です。
配属から5年目ですから、実に待望の、という感じです。
普段、事務仕事や館内の様々な事に追われているうちに1日が終わってしまう事が多く、野外に出る事は半ば諦めていたのですが、昨日は急ぎの資料作成も会議もイベントも来客もなく、半数勤務でもなく、お天気も良いという、奇跡のような日でした。
午後は研修に出席しなければならなかったので、調査は午前中だけでしたが、それでもまとまった時間が数時間とれるなんて、珍しい事です。
という訳でこの日撮った写真です。

IMG_9964.JPG
ナナフシ…ではありません。

IMG_9965.JPG
オナガグモです。
まだ幼体で、体長1センチメートルくらいしかありませんが、その不思議な姿は親と変わりません。数年前には通勤路にもいたのですが、最近なぜか見かけなくなりました。

IMG_9968.JPG
チリイソウロウグモと卵のう。

IMG_9967.JPG
カグヤヒメグモと卵のう。

IMG_9966.JPG
シロブチサラグモ。
博物館周辺にもいますが、ここのは大きくて、つやつやしています。

IMG_9969.JPG
トゲグモ。
博物館の辺りでは見かけません。特別珍しいわけではありませんが、それほどしょっちゅう見つけるクモではありません。

本当はこの日、生息を確認したい種があったのですが、生息場所すら発見できないという残念な結果でした。数年前の情報なので、環境が変わってしまったのかもしれません。
それでも自分の肌で感じながらデータを集める事はやっぱり大事だと改めて思いました。これからも機会を作って、調査を実施したいと思います。(学芸班 木村)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと パーマリンク