丹沢再生

昨日の丹沢再生委員会現地検討会で撮影した写真を整理していたら、丹沢の再生を象徴するようなカットを見つけました。
下の写真は、2007年5月に撮影したものです。

続いて、昨日、9月2日の同じ場所、同じ角度の写真です。砂防堰堤のまわりに緑が広がっているのがわかります。

季節も5月(上の写真)と9月(下の写真)ということで緑の量が異なるのはあたりまえですが、それでも裸地の部分に灌木が広がっているのは季節のせいだけではありません。シカが地面の緑を食べ尽くしていた7年前から、ずいぶんと緑の量が増えました。もちろん、管理捕獲の影響だけでなく、この冬の大雪などいろいろな要因でシカが減っていることが要因です。
しかし、丹沢再生という壮大な事業が少しずつ目に見える形で成果を上げているようすがわかります。
ほかにも、稜線のミヤマクマザサが多くなっていたり、逆に、いまだどんどん崩落が進んでいる場所もあったり。
モニタリングも含めて、まだまだ再生の手を緩めるわけにはいきません。
(生物担当学芸員 秋山)

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