昨日(9月3日)も地質分野の博物館実習です.
午前中は,ボランティアの高橋さんの指導のもと,岩石薄片(岩石を顕微鏡で観察するためのプレパラート)を作成しました.
次に,小型の岩石カッターで岩石チップ(マッチ箱の大きさくらいに切り出したもの)を作成します.
チップは片面を研磨してスライドガラスに貼付けます.粗い研磨剤から,順次,細かい研磨剤へと変えていき,鏡面に仕上げます.
とりあえず,薄片作業は午前中でおしまい.ホットプレート上で十分乾燥させてから,翌日に作業をします.
午後からは,前日の調査のまとめをした後,受付から常設展示室の顕微鏡のライトがつかないとの連絡が入ったので,点検にいきました.
電球を交換したら,無事,点灯!電球が切れていただけでよかったです.別の機器の不具合なら大変でした.
電球交換の後は,現在,育成中のミョウバン結晶(育成開始から2年5ヶ月)の溶液中にカビが発生したので,加熱処理をしてから,濾過し,再利用できるようにしました.
慌ただしい一日でしたが,学芸員の仕事が多岐にわたることを少しは実感してもらえたと思います.
(地質担当学芸員 河尻)