ジョロウグモは一妻多夫?

暑い夏も過ぎ、いよいよ秋の気配です。
博物館周辺のジョロウグモも、繁殖の準備に入っています。

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こんな風にオスがメスの網に侵入して、メスが最終脱皮をするのを待っています。

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こちらは1頭のメスの網にに3頭のオスが入り込んでいます。
通常、ジョロウグモはオスの方が小さいのですが、これはどれがオスでどれがメスかわからないくらい大きさの差がありません。

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こちらもオスが3頭ですが、メスが大きめです。
このうちメスと交尾するのは1頭だけ。オス同士の争いでは体が大きい方が有利なようですが、捕食者対策としては体サイズが小さい方が有利との研究もあり、なかなか大きくなるのも善し悪しのようです。
そういえば、今年はメスのサイズが小さいような気がします。栄養状態がよくないのでしょうか。冬を越す卵の数に影響が出そうでちょっと気になります。(学芸班 木村)

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