地質調査日誌9/16 熊本県球磨村

9月16日,火曜日.晴れ.

地質学会の巡検に参加しました.私が参加したのは熊本県球磨村周辺の岩石を見学するコースです.

前日まで鹿児島大学で行われた室内発表の期間中は3日間とも雨が降っていましたが,この日は晴れてくれました.暑かったです.

球磨川の清流.気持ちのいい風景です.

約2億年前の石灰岩です.2枚貝化石(白い破片状の部分)が密集しています.この場所は熊本県の天然記念物に指定されているので,岩石を採集することはできません.ハンマーでたたいてもいけません.写真に写っているハンマーは物差し代わりに置いたものです.

約2億年前の海底火山の噴出でできた枕状溶岩.枕状溶岩は海底でマグマが噴出した証拠です.

こちらは約2億年前の火山島とその周囲の珊瑚礁が,約1億5千万年前に崩落したものが固まってできた岩石です.火山島を形成していた溶岩と珊瑚礁が岩石となった石灰岩の破片がごちゃ混ぜになっています.

案内者の方々のおかげで,十分に岩石を観察し,充実した時を過ごすことができました.この場を借りて,お礼申し上げます.ありがとうございました.

(地質担当学芸員 河尻)

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