昨日行った相模原植物調査会の野外調査では、たくさんの花粉が舞っていました。もちろん、抗アレルギー薬を飲んで調査に臨んだわけですが、それでも途中はくしゃみ連発でした。秋の花粉症に見舞われている方への情報ということで、原因植物をご紹介します。まずは、ヨモギです。
路傍や未舗装の駐車場、植込みなど、どこにでも生えています。春先は草餅の材料として重宝されますが、この季節はアレルゲンになります。続いて、オオブタクサ。
こちらは花序のアップです。ブタクサと呼ばれますが、ほんとうのブタクサは現在、減少傾向にあってあまり見られない外来植物です。こちらのオオブタクサは、あちらこちらで見られます。
次に、カナムグラです。
アレルゲンとなる草本植物に外来のものが多い中で、ヨモギとカナムグラは在来植物です。まさに花粉を飛ばさんとしている雄花です。
ちなみに私は個人的に、このカナムグラの茎にも弱いです。茎に密生する細かなトゲ・・
これが皮膚つくと、ちょっと腫れます。調査でブッシュをかき分けたりすることも多いのですが、うっかり腕まくりなどして入るとたいへんです。天敵かも。
花粉症の方には余計なお世話!という写真ばかりかもしれませんが、敵を知ることも大切、ということでアップしました。
(生物担当学芸員 秋山)