博物館の樹林地側の駐車場フェンスには、さまざまなつる植物がからみついています。さながらつる植物の見本園。ざっと見て10種類あります。
そんな中で、ちょっとクローズアップすると、同じような形の葉っぱだけど、なんとなく違うつる植物が隣り合って絡んでいます。
右の黄緑色の葉は、オニドコロというヤマノイモ科の植物です。左は、私の好きなヒルガオ科の一種、マメアサガオです。形は似ていますが、葉脈の出方が全く違います。
マメアサガオは、アサガオやヒルガオと比べるとだいぶ小さな花で、直径1.5センチほどです。
花が小さくて、正面から見ると五角形の角がとがっているので、ヒルガオというよりキキョウを連想します。でも、果実を見るとヒルガオ科ということがわかります。
畑にはびこるとちょっとやっかいな外来雑草ですが、こうしてじっくり見ると、なかなか清楚で美しい花です。
(生物担当学芸員 秋山)