今日はすばらしい秋晴れの祝日ですが・・このところの出張や休みシフトの関係で机の上には処理しなくてはいけない書類が山積みに・・室内仕事に追われています。
そんな中、一昨日(9/21)の陣馬山の写真を整理していて、改めて菌類の美しさに見とれてしまいました。ブログでお伝えしなかった写真を少しご紹介します。まずは、ハナホウキタケ(と思われるもの)。
先手を打って白状しますが、キノコの識別は困難を極めます。シロウトが子実体(肉眼的に見える、いわゆるキノコ)だけ見て判断できるものではありません。まして、食毒についてなんて、怖くてコメントできません。
ということで、その美しさを愛でるにとどめます。種名も間違えているかもしれませんが、大きくは外れていないだろうということでご容赦ください。
続いてヤマドリダケのなかま。
一昨日のブログでもご紹介しましたが、開いたものと、この幼菌が同じものかどうかもわかりません。でも、なんだかおとぎ話の世界から飛び出してきたようなキノコです。
そして、こちらはキノコではありませんが・・
殺虫カビの一種、白きょう病菌に侵されたセミ(ツクツクボウシ?)です。このボーベリアと呼ばれるカビは、昆虫の表面のキチン質を溶かして体内に入り込んで宿主の昆虫を殺し、死体を養分に成長します。冬虫夏草と呼ばれることもありますが、目に見える大きさの「キノコ」の部分を持たないため、ふつうは冬虫夏草に含めません。
断続的に降水と晴天が繰り返されるこの時期、多くの種類の菌類が発生します。今年は特に当たり年との声がきこえてきます。まだまだ妖しくも美しい世界を楽しめそうです。
(生物担当学芸員 秋山)