楽園の秋

今日は休館日。個人的に集めておきたい写真素材があり、市内の相模川の河原をあちらこちらさまよいました。でも、結果はイマイチ…。徒労に終わったわけですが、生きもの屋は便利です。目的のものがなくても、目的外のもので十分に楽しめます。
まずはカワラノギク。昨晩、本州を通過した台風19号にもめげることなく、でもちょっと疲れた雰囲気で咲いていました。

もひとつ、カワラハハコ。カワラノギクほど絶滅の危険があるわけではありませんが、大河川中流の河原特有の環境に生育する植物です。

こんな大規模な群落は、おそらくほかにありません。

カワラハハコの写真を撮っていたら、後ろでチーッと特徴的な鳴き声が。カワセミです。増水後の減水で取り残された水たまりの小魚を狙っていたのです。カメラを構えていると、ボチャンという音とともに水に飛び込んでくれました。

続けざまに3頭ほど魚を捕らえていました。こちらをふっと向いてサービスしてくれた後、迷いもなく一直線に飛び去っていきました。

帰り道、気の早いヌルデが紅葉していました。

秋も深まっていますね!

(生物担当学芸員 秋山)

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