地質調査日誌10/12 伊豆の国市

10月12日,日曜日.晴れ.

伊豆の国市の伊豆石の石切場跡と「地震動の擦痕」を見学してきました.

伊豆石は火山灰が固まってできた凝灰岩のなかまです.

伊豆長岡の古奈地区にある湯谷神社脇にある伊豆石の石切場跡です.

湯谷神社には多くの伊豆石が使われていました.

町の中には伊豆石で造られた蔵もありました.

韮山の反射炉にも伊豆石が使われています.下の方の黒っぽい部分が伊豆石です.

「地震動の擦痕」は昭和5年の北伊豆地震の時に,展示されていた魚雷の表面についた傷跡で,国指定重要文化財です.この魚雷は海軍より下付されて展示されていたものです.地震動によって台石が魚雷の表面を削り,傷がつきました.韮山駅の西方約1kmの小学校跡地の一角にあります.

揺れはじめの縦揺れと,続いて起こった横揺れが明確に記録されています.

(地質担当学芸員 河尻)

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