今日は午前中、市内上大島のビレッジ若あゆへ行ってきました。今、市立鵜野森中の1年生が体験学習に来ていて、そこで授業をするためです。前半は室内で座学でしたが、少し早めに切り上げて、外へ!先週の下見は雨模様でしたが、今日は秋晴れ、野外学習には最高のお天気です。少しずつ木々も色づいてきました。
河原への道すがら、てっぱんネタをご披露。サクラの古木で何を探しているのかな?
そう、ヨコヅナサシガメです。「うえぇっ!」大歓声です。
ちょっとおとなしくてお行儀が良すぎる生徒さんたちでしたが、このあたりから元気が出てきました。そして、今日のメインイベント、カワラノギクの花の観察です。ただ観察するだけではなくて、相模川のカワラノギクの現状として、コセンダングサの群落に埋もれている状況を体験しました。体中にひっつき虫にひっつかれるという体験です。
そして、カワラノギクのまわりのコセンダングサを少し抜き取ってもらって、保全作業の即席体験も。
地球上でも相模川水系、多摩川、鬼怒川にしかないという絶滅危惧種カワラノギクが咲いているところを、実際に現地で観察できるなんて!何千人もの相模原の中学1年生の中でも、このタイミングで若あゆに宿泊して、なおかつ私の授業を受けた鵜野森中の25名の生徒さんだけです。なんというタイミング!
すばらしい体験をしていただきましたが、同時に、コセンダングサの洗礼も強烈な印象として残ったようです。若い先生は大変ですね。背中はあっと言う間にこんな感じでした。
絶好のタイミングの授業、最高のお天気。こんなことは1年のうちに1度、あるかないかです。
(生物担当学芸員 秋山)