博物館お隣の樹林地で今、実りの季節を迎えているものの一つに、カラスノゴマがあります。まるでマメ科の植物のような果実(朔果)ですが、現在の分類ではアオイ科に分類されるまったく別のなかまです。
初秋に咲く花の頃は、こんな可憐な黄色い花が見られます。
さて、この朔果、熟すとどうなるのかな?と、なんとなく気になります。サヤが反り返ってはじけたりするのかな・・
ちょっと開いたものがありました。上(付け根側)から開いて、なんだか次の展開が気になります。
お!すっかり開いたものも!あれ?お豆(種子)がきれいに並んでいます。
どうやら、カラスノゴマはサヤが開いても、しばらくは種子が中に入っていた頃のまま整然と並び、少しずつぽろぽろと落ちていくようです。もっと大胆な仕掛けがありそうなのに、ちょっと思わせぶりですね。
(生物担当学芸員 秋山)