御嶽山の軽石層と津久井城跡の礫層

今日は午前中は,市内の小学生を地層が見られる場所へ案内しました.午後は津久井城跡の発掘現場の礫層を調査しました.
天気がよく,外を歩くのに最適の天気でした.

小学生を案内したのは,相模原市緑区名倉で見られる細かい軽石が降り積もってできた地層です.この軽石は御嶽山が約10万年前に大噴火したときに,相模原まで飛んできたものです.

軽石層の下部に見られる約500万年前の礫岩も観察しました.

10万年前とか500万年前とか,想像もつかないくらい古い地層を見て,触って,子どもたちは大喜びでした.この中から未来の地質学者が誕生してくれれば,うれしいですね.

さて,午後は,津久井城跡の遺構の発掘現場で見つかった礫層の調査に出かけました.この礫層は昔の大きな川が運んだもののようです.津久井城をつくるときに削ったりして人の手が加わっています.

近くの崖には大きな礫層の露頭がありました.こちらも昔の川が運んでできたものです.
かなり大きな礫も見られるので,相当大きな川が流れていたのでしょう.

日中の日向は暖かくて,外で気持ちよく調査・観察できました.

(地質担当学芸員 河尻)

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