本日予定していた4回の「博物館のまわりのミニ観察会」が終了しました。たくさんの方にご参加いただき、特に13時と14時は30名以上とこれまでにない人数でした。
じっくり観察できないものもあったかもしれませんが、ふだん、あまり注目されない生きものばかり扱ったので、参加されたみなさんの反応がとてもよく、担当者としては嬉しい限りです。
朝のブログ記事で予告した白いふわふわしたもの。これは、クワの木につくクワキジラミの幼虫です。カメムシ目の昆虫で、おしりからろう質の物質を出してかたまってとまります。虫めがねで一所懸命見てくれているその先にいるのが、下の写真です。
キュウリグサの花は、拡大写真を示して参加者のみなさんに探していただきました。その小ささに驚くとともに、ニオイをかいでいただくと、お子さんからすかさず「キュウリみたいなにおい」という声が。子どもの感覚は素直で鋭いです。
下の写真は樹林でバードウォッチングをしていますが、この時も、肉眼でムクドリを見ていた子が「くちばしがオレンジ色!」と声をあげてくれました。そう、図鑑でもムクドリの解説には識別点として、必ずくちばしの色が紹介されます。目の良さに脱帽です。
参加者のみなさんのすばらしい反応のおかげで、こちらもとても楽しく観察会を終えることができました。ご参加いただいたみなさま、大変ありがとうございました。
(生物担当学芸員 秋山)
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プロフィール
神奈川県相模原市中央区にある市立博物館です。1995年に開館して以来、相模原の歴史や自然を扱う総合博物館として市民に親しまれ、2019年には入館者数が300万人を超えました。また、2010年7月には、小惑星探査機「はやぶさ」の、2021年3月には後継機「はやぶさ2」の再突入カプセルの世界初公開を行うなど、お向かいにあるJAXA相模原キャンパスとの連携も深めています。
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