昨日、地質担当のKさんから「プラネタリウムの前にクモがいる」と聞き、「どれどれ」と見に行くと徘徊性っぽいクモが歩いていました。
さっそく採集して「コモリグモの仲間のオスですね」と、話をしました。
が、今日になって明るいところで見てみると、あれ?こんなコモリグモいないぞ?と、一目でわかる姿をしていました。
よく見ないで、いい加減な事を言ってはいけませんね。
名前はシモフリヤチグモ。オスです。体長は10mm程度、人工的な環境でもよく見られる種で、コンクリートの隙間や側溝などに漏斗状の住居をつくります。
触肢の先に注目。この種のオスの補助生殖器は非常に複雑な形をしています。写真で雰囲気がわかるでしょうか。
ヤチグモの仲間は、住居の中に潜んでいると、まず姿を見る事はできませんし、採集も非常に困難です。徘徊してくれたおかげで写真も撮れました。(学芸班 木村)