アシナガサラグモ

クモにはいろいろなタイプの網を張るものがいますが、その名のとおり皿状のというか伏せたお椀の様な網を張るのが、このサラグモのグループです。ごらんのようにお椀の内側に腹側を上にしてとまっています。
アシナガサラ
多くのクモは、体を支えるのに「ぶら下がる」姿勢をとります。おそらく弾力のある網の上で体重を支えるのには、その方が都合が良いのでしょう。
これは水平に円網を張る種でも同じですし、網が斜めに張られている場合も同じです。(もちろん例外はあります)。
サラグモ類は、都市的環境ではあまり見かけないクモです。特にこのアシナガサラグモは、山にいる印象が強いのですが、なぜか博物館の周辺にいます。
他のサラグモ類は見かけないのに、奇妙な事です。しかも、この大きさになるまでどこに隠れていたのでしょうか、突然現れました。でもうれしいものです。このクモが現れると、なんとなく夏が近づいてきた気がするのです。(学芸班 木村)

カテゴリー: 未分類 パーマリンク