この写真を見て、「違うよ!これは○○餅だよ!」と思わずつぶやいた方は、おそらく西日本のご出身だと思われます。
○○の部分には、ばら、あるいはさんきらいなどの言葉が入ります。
先週土曜日、ボランティアグループである相模原植物調査会の月例会がありました。12月の月例会はいつも、みなさんが持ち寄るお菓子とお茶で納会をやるのですが、会員のお一人がわざわざ取り寄せて持ってきてくれたものです。
かしわ餅はあん入りのお餅をカシワの葉で包んだものですが、カシワが自生していない西日本では、サルトリイバラの葉で包んだものを端午の節句の時に食べるそうです。さんきらいとは、サルトリイバラの俗称です(本来さんきらいは、中国原産のドブクリョウを指す別名のようですが・・)。ちなみにこのさんきらい餅は、西日本では春や初夏に限らず和菓子店で売られているとのことです。ものすごーく美味しい和菓子でした!
(生物担当学芸員 秋山)