アシダカグモその後

アシダカグモは、卵のうをかかえている時ににエサを食べるか、という興味があり、メスの成体を飼育し、卵のうをつくってからも飼育し続けたのですが、期間中、結局一度だけしかエサを与えることができませんでした。このときは食べなかったのですが、いつもと違うエサであったため嫌いな食べ物の可能性もあり「食べない」という確証は得られませんでした。
次に、卵のうにいくつ卵が入っていたか、子グモが分散した後に卵のうを開いて、第1回目の脱皮殻を数えるつもりでした(クモは卵のうの中で第1回の脱皮をするのです。全種類がそうなのかはわかりませんが、少なくともアシダカグモはそうです)。ところが、一昨日飼育容器を覗くと、卵のうがありません。
どうやら、食べてしまったようです。これは重要な知見。しかし、動き回る子グモの数は容易に数えられません。先ほど、親とは違う容器に移しましたが、どうやら200個体よりちょっと少ないくらいのようです。また、ふ化しなかった卵と思われるものが容器の下にぱらついており、もはや元の数はよくわからない状態です。
このように、生き物を相手にするということは、いろいろままならないものです。
あとは、アシダカグモが成体脱皮するかという疑問が残っていますが、エサの供給が確保できておらず、これも危うい状況です。しかし、なんとか継続して飼育しなくては… (学芸班 木村)
アシダカ子ども
アシダカグモの子ども。ビンの中でもそもそ動き回るので、数えるのは困難です。

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