このブログにたびたび登場するネナシカズラですが、先日、相模川の河原でこんな光景を見ました。
昨年の夏から秋に大繁茂したネナシカズラの、なれの果てです。アカメガシワなど、あたりの灌木や草本にところ構わず巻き付いて寄生していたようです。畳2畳ぶんくらいの広さを完全に覆い尽くしています。すさまじい繁殖力。
こうして果実が実っているので、また来年も同じ光景が繰り返されるのか・・。
でも、この規模で繁殖したあとは、だんだんと規模が小さくなり、いつの間にか消えてしまうことがよくあります。覆われた寄主の植物が枯れたり株の勢いがなくなれば、当然寄生している方も安泰ではありません。
刹那的な繁殖のようすに、やっぱりなんだか心惹かれてしまいます。
(生物担当学芸員 秋山)