虫こぶ、というのをご存知でしょうか?
植物に昆虫が卵を産むなどした事が原因で、植物体の一部が変形したものです。「ゴール」「虫(ちゅう)えい」とも呼ばれます。
今朝、通勤途上で見つけました。
「クヌギエダイガフシ」という虫こぶです。
「クヌギエダイガタマバチ」がクヌギの若枝に産卵したことによりできます。
晩秋に成虫が羽化するので、既にもぬけの殻ですが、面白いのはその時の成虫が全てメスという事。そのメスが今度は花芽に産卵して「クヌギハナコツヤタマフシ」という虫こぶを形成、そこからオスメス揃った成虫が羽化して若枝に産卵…というサイクルになっている事です。
節足動物の中には時々こういった複雑なライフサイクルを持つものがいますが、何でそうなっているのか実に不思議ですね。
それにしてもこの虫こぶ、夏頃からずっと通勤路の頭上にあったはず。今まで全く気づきませんでした。いつも下ばかり見て歩いていてはいけませんね!(学芸班 木村)