2月19日,木曜日.晴れ.
今日は仙洞寺山中腹の林道で調査を行いました.天気は良く、気温も暖かく、野外調査日和です。
その前に、道志川の下流部にちょっと気になるところがあったので、まずはそちらへ向かいました。
対岸から確認するだけのつもりでしたが、渡れそうだったので、道志川を渡りました。
渡ってみたところ、目的のものは見つからず。仕方がないので、引き返しましたが、その時にアクシデントが…。
戻ろうとしたら、思っていたより水深が深く、片方の長靴に水が入ってしまいました。来た時と異なるルートで、しかも、最短距離で楽をしようとしたのが間違いでした。暖かいのでつい油断をしてしまいました。この時期の長靴への浸水はかなり辛いです。
気分が少し萎えましたが、この後は、当初の予定通り仙洞寺山林道へ向かいました。長靴での調査は諦めて、運動靴で調査することにしました。靴下は替えがあったので履き替えましたが、ズボンの裾は濡れたままです。
林道は部分的に舗装されており、歩きやすく、運動靴のままでも十分と思っていたら、標高300mを超えてからは路面にも雪が残っていました。
日の当たる場所は雪が溶けていたので、日陰の雪を気をつけながら調査を続けました。
1月28日の調査と同じような礫岩や砂岩が見られました。玉ねぎ状風化も見られました。下の写真のハンマーの先あたりには断層があります。
風化している場所が多く、あまり良い露頭はありませんでした。風化がそれほど進んでいない場所で、砂岩を採集しました。
林道の途中からは、道志川や相模川がつくった河岸段丘を見下ろすことができました。
日陰は寒かったのですが、日向は暖かく、調査しやすい陽気でした。初めに長靴に浸水しなければもっと良かったのですが…。
(地質担当学芸員 河尻)