ものものしいタイトルですが、今日の「博物館のまわりのミニ観察会」は、今がピークのスギ花粉を観察しました。
と、その前に、駐車場で春さがし。小さいながら日だまりで咲く花を探してもらいます。
すぐに見つかったのは、オオイヌノフグリ。凜として美しいですね。
さらに、2ミリ程度の大きさしかないタネツケバナの花を見つけてくれた参加者もいました。その後、公用車駐車場に行き、フロントガラスに積もった花粉を採取。花粉対策ゴーグルをしている子も勇気を出して採取してくれています。「敵を知ることも大事」とお母さん。
そして、実習実験室へ場所を移して顕微鏡観察。
これは今日撮影した画像ではありませんが、スギの花粉です。球形で突起が一つあるのが特徴です。
おまけで、夏の花粉症の原因、オオブタクサの花粉です。こちらは博物館の押し葉標本から採取しました。
花粉のアレルギーは、窒素酸化物なども作用している可能性が疑われるなど、必ずしも花粉だけが原因ではないと言われています。しかし、間違いなくその引き金を引く存在ではあります。マスク姿の参加者のみなさんも、敵の姿を食い入るように見つめていました。
(生物担当学芸員 秋山)