このクモの名前はヒメグモです。体長がメス3.5-5mm、オス1.7-3mm程度と小型です。
街中の植込みや街路樹などでも普通に見られます。ニホンヒメグモと呼ばれることもあります。
網は不規則に糸を張りまわしたもので、下に薄いシート状の網がついています。オスはオレンジ色でよく目立ち、6-7月頃に亜成体メスの網にやってきて、メスが成体になるのを待ちます。
幼体。オレンジ色で、丸っこくて、可愛らしい印象があります。
右上の赤っぽいのがオス。左下奥にメスがいます。
メスは成体になると、枯れ葉を吊って、そこに潜んでいます。産卵もそこで行い、ふ化した子どもたちも、しばらくそこに留まります。
枯れ葉を巻いた内側にいるのがメス。外側にオスもいます。
枯れ葉の左上の方に固まっている小さな粒みたいなのが子グモです。
ちょっと変わっているのは、親グモが子グモに口から液体をだして与える事。そう、一種の「子育て」をするのです。
クモという生き物はあまりなじみがないだけに、どれも似たり寄ったりのように思いがちですが、こんなふうに身近な種でも、よくよく調べてみると、姿や暮らしぶりがさまざまで、面白いものです。(学芸班 木村)
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プロフィール
神奈川県相模原市中央区にある市立博物館です。1995年に開館して以来、相模原の歴史や自然を扱う総合博物館として市民に親しまれ、2019年には入館者数が300万人を超えました。また、2010年7月には、小惑星探査機「はやぶさ」の、2021年3月には後継機「はやぶさ2」の再突入カプセルの世界初公開を行うなど、お向かいにあるJAXA相模原キャンパスとの連携も深めています。
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