地質調査日誌7/18 道志村室久保川

7月18日水曜日。晴れ。
道志川の支流、室久保川に出かけました。
川の中に目玉のような模様が…

ここは河床が閃緑岩のなかまの岩盤でできています。全体(灰色の部分)が閃緑岩のなかまで、“目玉模様”の白い部分は別の種類のマグマが冷えて固まった物です。
近づくとこんな感じです。
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“目玉模様”の外側にもさらに白い部分が見られます。なぜ、このような模様ができたのかよく分かりません。
地元では「的様」と呼ばれています。伝承では昔、源頼朝が武道鍛錬のために作った標的ということです。他にもあったようですが埋もれたそうです。
的様のすぐ下流は滝です。
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林道沿いに閃緑岩のなかまが風化してマサ化しているところがありました。
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ねじりが鎌が簡単に突き刺さるくらいマサ化しています。
「道志の湯」の近くでは、結晶片岩が見られました。
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「道志の湯」への分かれ道近くの道志川にかかっていた橋です。下は鉄骨の橋桁がついていますが、
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いざ、渡ろうとすると、底が抜けそうで、渡るのに勇気のいる橋です。
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真ん中を歩くと底が抜けそうなので、できるだけ“はし”の方を歩きました。なんだか一休さんの逆みたい。
(地質担当学芸員 河尻)

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